2010年3月8日月曜日

エジプトという国

『テレビでアラビア語』を見て初めて、
ミスル مصر がアラビア語圏と
知りました。
一年前の冬でしたでしょうか。

リダリカ لذلك 、
たまたま読んだエジプト紀行が、
かなりのカルチャーショックでした。
『淳子通信』というサイトです。

タクシーに乗れば、怒鳴って指示し続けないとのらくら遠回りされる。
4階を「1階」と称する(それで迷子になり建物から出られなかった)話や、
野良猫があふれるマディナ مدينة でみすぼらしいシャム猫を1万5千円で買わされた話。
露店のシャバーブ شباب は、買わない客に激昂するくせして、数分後にまたそこを通りかかると友達扱いのなれなれしさで話しかけてくる。
肌を出さないミスリーヤ مصرية に比べ、ヤーバーニーヤ يابانية は露出度が高いから「声をかければすぐなびく」と思われていて、実際旅行者は簡単にその気になってしまうという話。…エキゾチックな目鼻立ちの良さに惹かれてしまうのでしょうか?

そして、ミスル مصر に住み慣れたヤーバーニーヤ يابانية のIさんいわく。
エジプトの人はね、何か『貸してくれ』って来るから貸すでしょう?
ところがなかなか返してくれないんで取りに行くと『これはあたしのものだ』って平気で言うわけ。『そうじゃないでしょ。これは私が貸してあげたんじゃないの』って言ってもきかないの。『そんなにあんたが必要なら、貸してもいい』なんてね。でも、少しも悪いと思っていないから、またすぐに何かを借りに来るんですよ。
こっちの人は『人のものは自分のもの。自分のものも自分のもの』だから

マワィドゥ موعد にルーズなのは他国でもよく聞く話なので驚きませんでしたけど、想像以上にありえない感覚の国みたい。

ただ、この『淳子通信』って、14年前の文章らしいんですね。
しかもさらに10年前の思い出話を書いたもの。
そうなるとかれこれ4半世紀前のことになりますから、現代のミスル مصر とはずいぶん違っているかもしれません。

4半世紀前といえば、ヤーバーン يابان もまだ黒電話と公衆電話が大活躍していたころですよねぇ。お札には聖徳太子が描かれ、バブル景気という言葉さえ生まれていなかったザマーン زمان 。
香港はイギリス統治下。ドイツは東西分離。ソ連はまだ崩壊していませんでした。

現代のミスル مصر はどうでしょうか。



ミスル مصر = エジプト
ミスリー مصري = エジプト男性
ミスリーヤ مصرية = エジプト女性
ヤーバーン يابان = 日本
ヤーバーニー ياباني = 日本男性
ヤーバーニーヤ يابانية = 日本女性
リダリカ لذلك = だから・そのため
シャバーブ شباب = 青年
マワィドゥ موعد = 約束の時間・期日
マディナ مدينة = 町
ザマーン زمان = 時代・昔
ザマン زمن = 時間・時代・時期
ワカト وقـت = 時間
サーア ساعة = 一時間

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