2013年8月5日月曜日

كبسة カプサ

ここ2ヶ月ほどネットをお休みしてしまってるんですけど、アラビア語をノートに書く練習は細々と続けています。
う~ん、なんだか言い訳っぽい文頭になりました。



さて、先日ひょんなことから、日本では珍しいバスマティライスを手に入れました。超長粒米です。
20年前の冷夏で大量輸入されたタイ米よりも、さらに細長くてパサパサしたお米です。
生まれて初めて実物を見ました。

そんな折、たまたまです、お気に入り番組『Youは何しに日本へ?』のお国料理を披露するコーナーに、サウジ人のカプサが出現したではありませんか!
骨付き肉のスパイスピラフです。
思わずテレビににじり寄りました。
カプサって、Lang-8で出会ったアラブ人さんたちとの会話に何度も登場した料理名なので、ずーっと気になってたんですよね。
でも日本で食べられる料理ではなさそうだし…
って、この番組、まさに、日本でカプサ作ってるじゃん!?
「そういえば、あのお米、今うちにあるし!!!」
不覚でした。
これは、私も、作らずばなるまいっ!

ネット検索でレシピをいくつか掻き集めて検討し、棚に眠っているスパイスたちを叩き起こし、賞味期限が過ぎてるものには目をつぶり(笑)
おやおや、トマトも、ピーマンも、玉ねぎも、レモンも、レーズンも、みんな手元にあるじゃないですか。
にんにくはないけど、まあいいや。
スライスアーモンドはないけど、カシューナッツでいいや。
骨付き肉はないけど、冷凍庫に鶏肉が。
なんとびっくり、何一つ買いに出かけることなく材料がそろっていました。

あれれ、「日本で食べられる料理じゃない」なんて、誰が言ったのよ?
はい、私でした。反省。

スパイスの使用量がすごくて、下準備中もずいぶん匂っていましたが、炊き上がった料理は意外にもあまりスパイスくさく感じませんでした。
食べていると、ときどき柔らかく煮上がったカルダモンホールが、奥歯で良い香りを放ちます。
(カルダモンホールが常備品で良かった~。夏バテに効くとアラブ人マッキーさんに教わって以来、パウダーやホールやチャイマサラを買いそろえていたのです。)
レモントマトの酸味ご飯と、甘いレーズンが、よく合うこと。
塩スパイスの利いたチキンが美味しい~。

ごちそうさまでした。







--- My Recipe ---

●肉の下味つけ
・鶏もも肉 100g
・塩 大さじ1/2
・クミン(ホール) 大さじ2~3
・チャイマサラ(粉) 小さじ1
・ターメリック(粉) 小さじ1/2
・ナツメグ(粉) 小さじ1/2
・オールスパイス(粉) 小さじ1/4
・クローブ(粉) 小さじ1/4
・コショウ(粉) 適量
肉にフォークで穴をあけ、塩スパイスをすりこむ

●お米の準備
・バスマティ米 1カップ
洗って水を軽く切り、乾かないようにして30分以上置く

●炒める
・オリーブオイル 大さじ1~2
・玉ねぎ(ぶつ切り) 1/4個
・玉ねぎ(みじん切り) 1/4個
・ピーマン(ぶつ切り) 1個
・カルダモン(ホール) 5粒
・シナモン(スティック) 1/2本
鶏もも肉も、塩スパイスごと加えて焼き目をつける

●煮詰める
・無塩トマトジュース缶 1本
・レモン汁 1/4個分
・チキンブイヨン 適量
・ベイリーフ 1枚
炒めた物と合わせて、水分が1カップ以下になるよう煮詰める

●厚手鍋で炊く
煮詰めた具と汁に以下を加え、置いてあったバスマティ米を炊き込む
・トマト(皮をむいてぶつ切り) 1個
・水 ひたひたよりも少なめに調整してから、強火で2分、弱火で15~20分

●飾り付ける
・レーズン 20粒
・カシューナッツ(本当はスライスアーモンド) 適量

※スパイスは、マスコット社のケバブミックスで代用、またはガラムマサラにクミンを多めに足したものでも代用できるとのことです。(参照/女郎蜘蛛さんのブログ)

※ティーマサラは、シナモン・カルダモン・ジンジャーを中心とした紅茶用ミックススパイス(ノンシュガー)です。

※カルダモンホールは味のアクセントになるので、できればパウダーとは別に追加するのがおすすめ。